「君だけしか見えない」
道マニアの詠美は警視庁の交通課に所属する警察官。パトロール中に不審な人物を職務質問したら、なんと彼は極秘任務中のFBI捜査官だった! 都内の道に精通する特技を買われ、ヒロと名乗る彼のバディとして協力することになった詠美。最初こそヒロから邪険にされていた彼女だが、捜査を通じて距離を縮めていくうち、互いに惹かれる気持ちは加速し…!?
「あー……えっろ、大丈夫か、蜂蜜ちゃん。こんなにエロくて」
ヒロさんは目をギラギラさせている。そのまま私を見ながら彼は服を脱ぎ捨てた。下着も靴下も、スラックスごとベッドの下に蹴り落としていた。
下半身で、彼の昂りが硬く屹立していた。
……この間より、大きくない?
私は目を逸らしながら考えた。大きい……気のせいかな。
チラッと窺い、それから確信する。この間より大きい。絶対。大きいっていうか太いっていうか張りつめているっていうか!
「どうした? 蜂蜜ちゃん」
ちゅ、とおでこにキスをされ、おずおずと彼を見上げて眉を下げた。
「おっきくなってません?」
「いやこの状況では誰でも勃つだろ……」
再び彼のものに目をやる。昂ぶりの赤黒い先端からは、トロリと露がこぼれ落ちている。なんだか涎みたい、と思いながらヒロさんを見た。ばっちりと目が合う。彼のを凝視しているの、しっかり観察されていた……!
「そうじゃなくて、その」
私はあまりの恥ずかしさに顔を手で隠し、指の隙間から彼を見つつ続けた。
「この間より、も……」
「あー……」
ヒロさんは自分の股間を見て、それから笑った。
「多分、エイミに入れるのが嬉しすぎて」
「は、入りますか?」
「ん、多分。でもまだ解そうな? 痛いの、嫌だろ?」
彼は答え、濡れそぼった私の脚の付け根に指を這わせ、グチュリと指を入れる。さっきより多い、……三本くらい? 考える間もなく、バラバラに動かされ、イったばかりで敏感だった私はあえなくまた達してしまう。
「ああああ……っ」
顔から手を離し、腕を曲げて枕を掴んだ。はあはあと浅い呼吸を繰り返す私のナカを彼はさらにまさぐる。ぐちゃぐちゃに、ぐちょぐちょに、トロトロに、ドロドロに、ねっとりと執拗に。私が何回イっても、彼はやめない。
「あ、ヒロさん、だめ、も、う」
私の声は細く高く、震えていた。ナカを弄る水音が、コチュコチュと、空気を含んだ音に変わっている。
「だめ、来ちゃう、変な、あっ」
私は目を見開き、生理的な涙をこぼしながら訴える。
「変なイきかた、しちゃ……ぁ、……」
「変? いいな、見せてくれよエイミ」
陶然とした、少し掠れた甘い声でヒロさんが言う。
「変になるエイミが見たい。見せて……」
声に、子宮が強く疼く。
その間、ナカの指はバラバラに動いていた。最奥まで入っている指が子宮の入り口を、別の指が肉芽の裏側を、もう一本が肉襞をめくるように動いて、それで──……。
「っ、は、ぁ、ぁあ……っ」
電流のような感覚が子宮から背骨を伝い、脳まで駆け抜けた。痺れるような鋭いような、同時に甘く蕩け弾けていくような……。腰が勝手に上がり、同時にボタボタと何かが私から溢れこぼれ落ちていく。
ガクッと力が抜けた。シーツに腰を落とすと、シーツはひどく濡れそぼっていた。
「はは、かわいい」
彼は笑って英語で何か呟く。〝Squirting〟……だろうか。ああ、頭が痺れて、はっきりとは聞き取れなかったけど……確か、噴出だとか、そういう……つまり潮、みたいな解釈でいいんだろうか。
恥ずかしくてちょっと泣きそうになる。だってそんな瞬間をじっくりねっとりとヒロさんは観察していたんだから!
「や、やだあ」
「どうして? 俺は嬉しいよ。……あ、シーツも下着も、洗ってあげるから」
ヒロさんが優しく言いながら、私の枕の横にポンと置かれていたさっきのコンドームのパッケージを手に取り、気がついたように呟く。
「これ、サイズいけるかな?」
「あ、……その、サイズは、ネットで調べて……」
ヒロさんは私を見て目を瞬き、どうやって? という顔をする。
「う、き、記憶にあるサイズを紙に描いて、測って……」
説明するとヒロさんは眉を下げて噴き出した。
「マジか」
「し、真剣だったんです。笑わないで……!」
「いや」
ヒロさんは優しく私にキスを落とす。
「嬉しい。そんなに愛くるしい行動をされるとは考えていなかったよ」
愛くるしい、だなんて。
胸がバクバクして息苦しい。なんだろう、どうして……なんだか眼前に、巨大な愛を突きつけられた気がした。この人、本当に、私のこと……。
ヒロさんはパッケージを開き、クルクルとコンドームを着ける。なんだかパンパンな気がして、「痛いですか?」と眉を下げた。
「だってこの間よりおっきくなってるから……」
「ん。ちょっとキツイけど、大丈夫」
ヒロさんはそう言って、私の膝を持ち改めて大きく開く。そうして屹立を入り口に押し当てる。クチュ、と淫らな音がした。
「あ……」
「エイミ。愛してる、永遠に俺は君のものだ」
ヒロさんがまっすぐに私を見ながら言い、同時に腰をグッと進める。
大きな質量が身体の中をゆっくりと進んでくる。メリメリって音がしそうなほど、それは私のナカを拡げていく。
「う、あ……」
声が裏返った。
入り口がジンジン痛い。身体の中が鈍く痛い。ミチミチ拡げられていく体内。
は、は、と呼吸を繰り返す私の頬を、ヒロさんが撫でる。
「力を抜いて、エイミ。大丈夫だから」
「む、り」
私は呟き、彼を見つめ首を横に振る。
「私、十分気持ちよくしてもらったから……、大丈夫、だから。っ、ヒロさんの好きに」
「エイミ」
ヒロさんは私の乳房の先端をギュッと摘まむ。彼の唾液で濡れそぼり私の乳首に張り付いていた繊細なレース越しに……。
「ああっ!」
「エイミ。俺だけ気持ちいいんじゃ意味ないから」
そう言って乳房をこねたあと、私の頬を包み唇を重ねる。ねっとりと口の中を貪られ、頭の芯が痺れ、不思議なくらい、安心した。ヒロさんがそばにいるって……。
「はあ、あ……」
唇が離される。繋がった唾液を彼は舐め、それから笑った。
「そう、上手。そのまま……」
彼は私の頭を撫でる。サラサラ髪を梳き、それから優しく撫でて。その間にも、ミチミチと彼の質量が奥へと進んでいた。
馴染ませるように、少し引いてはまた奥へ、そんな動きで……指と指とを絡めて両手とも繋がれ、またキスをされて、繋がれるところは全部繋がって。
──気持ちいい。
素直にそう思った。
まだお腹は痛い。でも、心がぽかぽか気持ちいい。──ああ、私、幸せなんだ。
とん、とお腹の奥に彼の先端が当たる。みっちりと、ナカを彼のが充溢させている。これで、全部入った……の、かな……。
「愛してる、エイミ」
彼は唇を触れ合わせたまま言って、またキスを深くする。
入り口、ジンジンする。お腹、ずんと痛い。でも、ふわふわ幸せで……うっとりヒロさんの舌を受け入れる。
好き、好き。このまま溶け合えたらどんなに素敵だろう……なんて、蕩けるように考えた次の瞬間だった。
ズン! とお腹の芯に衝撃が走った。
「っ、ふぅ……っ」
目を瞬かせる。何これ、……っ? 子宮ごと持ち上げられたような……!
大きな質量が、最奥のさらにその奥まで充溢している。
私は身体を震わせ、打ち上げられた魚みたいに口をはくはくとさせる。その唇を噛んでからヒロさんが離れる。
お腹、いっぱい。ドロドロで、ぐちゃぐちゃで、ミチミチに咥え込んでて……。
壊れちゃう。
おかしくなっちゃう。
思考が泡みたいに次々と浮かんでは消える。目を瞬いた。
「痛くないか?」
優しく聞かれ、答えたいのに与えられた衝撃に言葉が出ず、ただ口をはくはくさせた。ごめん、とヒロさんが眉を下げる。
「痛いよな」
そう言って私の顔中にキスを落とし、掠れた、静かで穏やかな声で続けた。
「これで、全部入ったよ。受け入れてくれてありがとう、エイミ」
私は目をぱちぱちさせ、衝撃に指一本動かすこともできない。ただ、ナカがゆっくりと、きゅう……と収縮しだしているのがわかった。ゆっくりと、沖で波がうねるみたいに。
「エイミ?」
ヒロさんが私の顔をまじまじと覗き込んだ。きっと私の反応に心配になったんだろう。
そのちょっとした仕草だけで。
彼の屹立が抉るように押し上げている最奥で、ほんの微かに擦りながら角度を変えただけで。
それだけで、私は「ひゅ」と息を吸い、絡め握った彼の手に力がこもった。ナカが強く彼のを締め付け、入り口を窄める。
「あ、あ……っ」
腰がググッと上がり、勝手に揺らめく。
何これ……っ、痛いのに、すっごく、痛いのに。奥、一番奥を慰めてほしくて身体が疼く。ぽろ、と涙が溢れた。
「痛い?」
「っ、違……、ああっ」
腰を上げたことで、彼の切先が最奥をさらに深く押し上げ抉る。
びくん! と身体が跳ねた。窄まっていた入り口が彼の付け根を食いしばり、ナカはうねりながら肉襞を蠢かせ、淫らに蕩けた肉が彼に吸い付く。
ひゅうひゅうと情けないような息が漏れた。
……イった、のだと思う。快楽の残滓に、ビクビクとナカが痙攣し続けている。
「エイミ」
ヒロさんが嬉しげに私を見下ろす。
「挿れただけでイった?」
「あ……」
恥ずかしくて目を閉じる。本当は手で顔を隠したかったけれど、ギュッと握られているからまったく動かせない。
「はは、かわい。信じられない、かわいい、俺のエイミ」
彼は私の顔全体にキスの雨を降らせる。額にも、頬にも、鼻先にも、顎にも、そうして唇にも。
「大好きだ、愛してる」