一途に想い続けた氷冷御曹司×クズ男のせいで傷ついたバリキャリ女子
若くして商品開発部長を務める絢世。彼女の地位目当てだった婚約者に裏切られて落ち込んでいたところ、現社長令息の玲弥に口説かれ一夜を共にしてしまう。彼とは次期社長の座を競うライバルだったのに、「ずっと君が好きだった」と逃れようもないほど求婚されて!? 玲弥の仕事への気遣いと、一途で熱い溺愛が、絢世の抱える心の傷を甘く癒やして…。
「絢世、そんなふうに俺を見たら……」
玲弥は右手でそっと絢世の頬に触れた。
「どうなるの?」
絢世は玲弥の右手に左手を重ねた。
「帰れなくなる」
数十分前、キッチンにいたときと同じように、彼の瞳に絢世の顔が映っている。あのときはすぐに顔を背けられてしまったけれど……今、彼は顔を傾けて、ゆっくりと近づけてくる。
「れい──」
や、の言葉は、彼の唇に塞がれて消えた。温かく柔らかな彼の唇が、絢世の唇をそっと食む。
それがくすぐったいのに、胸がじんわりとして、同じように彼の唇をついばんだ。
「絢世」
腰に玲弥の手が回されて、彼のほうにぐっと引き寄せられた。絢世も彼の背中に両手を回す。抱きしめられて距離がなくなり、唇を激しく貪られる。
「ふ……っ」
彼に求められていることが嬉しくて、同じように彼の唇を求める。
やがて玲弥がゆっくりと唇を離し、絢世の額にコツンと額を合わせた。
「好きなんだ」
「私も……だよ。玲弥が、好き」
小声で気持ちを伝えたら、彼にギュウッと抱きしめられた。
「まずいな。嬉しくてどうにかなりそうだ」
玲弥のかすれた声が耳元でして、首筋に軽く口づけられた。彼の唇がブラウスの襟元まで下りてきて、絢世は粟立つ首筋に抗うように、首を縮込めて言葉を発する。
「ど、どうにもならないで! 今日はまだ水曜日だから、夜更かししないでちゃんと寝なくちゃ」
一歩下がると、踵がダイニングの壁にぶつかって、それ以上下がれなくなった。絢世の顔の横に片肘をついて、玲弥が不敵に笑う。
「理性的なんだな。その理性を崩壊させてやりたくなる」
直後、カプリと耳たぶを甘噛みされた。
「ひゃっ」
不意打ちされて腰が砕けそうになり、反射的に玲弥の背中にしがみついた。
「心配いらない。ちゃんとすぐに寝られるようにしてあげる」
「え、ど、どういう意味?」
絢世が真横を向いたら、玲弥は片方の口角を引き上げて意味深な笑みを浮かべた。直後、彼の手に顎を掴まれて、唇が重ねられる。
「ふっ……」
少し強引に侵入した彼の舌が、口内を愛撫する。深いキスに溺れそうで、絢世は玲弥のシャツの背中をギュッと握った。
「絢世……絢世……」
ときおり熱っぽい声で名前を呼ばれ、とろけるようなキスをされて、理性が形を失っていく。
「ん……」
キスに応えている間に、彼の手がブラウスのボタンにかかり、ひとつずつ外しはじめた。
絢世も彼のネクタイを外そうと結び目に指を入れたが、慣れない手つきがもどかしかったのか、玲弥は自分で襟元に指を入れて、シュルリとほどいてしまった。ワイシャツも脱いで、一緒にソファに放る。
そうしながらも、彼の唇はキスをやめない。
「はぁ……」
舌先で歯列をなぞられ、上顎をくすぐられて、気づいたときには、ブラウスのボタンをすべて外されて、前をはだけられていた。
背中に回った彼の手が、ホックをプツリと外した。浮き上がったブラジャーが押し上げられて、丸い膨らみが露わになる。
「ああ、絢世だ」
熱い息が胸元にかかったかと思うと、玲弥が片方の膨らみに吸いついた。チリッという痛みとともに紅い印を残した唇は、胸の先端を口に含む。
「あ……っ」
大きな手が反対の胸をすくい上げるように包み込み、揉みしだきながら円を描く。手のひらで尖りをころころと転がされて、絢世の口から悩ましげな吐息がこぼれた。
「はっ……あぁん……」
「気持ちいい?」
絢世がとろりとした表情でうなずくと、玲弥が胸に顔をうずめてくぐもった声を出す。
「絢世がいいと思うことだけしてあげたい」
甘いささやき声に誘われるように目線を下げたら、上目遣いになった玲弥と視線が絡まった。
彼は赤い舌を突き出して、舌先でゆっくりと尖りを転がした。味わうように舐めしゃぶられて、その扇情的な光景にお腹の奥がムズムズとする。
思わず脚をすり合わせたら、胸元でクスリと彼が笑みをこぼした。
「こっちも触ってほしかった?」
「ん……」
羞恥心から目線を逸らしたら、玲弥は絢世の耳たぶにキスをして、スカートをたくし上げた。熱を帯びた手のひらが太ももを撫で上げて、ショーツの上から指先で蕾を捏ねはじめた。
「あっ」
指の腹で転がされ、布の上からの淡い刺激に、物欲しさが募る。
「玲弥ぁ……っ」
意図せず甘ったるい声がこぼれた。それが恥ずかしくて、手の甲を口に押し当てる。
「その声、ゾクゾクするな」
玲弥は絢世の手のひらにキスをして、クロッチの下に指先を忍び込ませた。割れ目をなぞった指先が、ぬるりと滑る。
「こんなに濡れてる」
玲弥の声には笑みが含まれていた。
彼の指の腹が往復するたびに、蜜口が物欲しそうにヒクヒクと震える。
「……だって、玲弥がそんなふうに……触るからぁ」
「絢世が俺を欲しがってくれて嬉しい」
言葉どおり嬉しそうに言って、玲弥は絢世の足元にひざまずいた。
「玲弥?」
なにをするのかと思ったら、彼は絢世のショーツを下ろしてスカートをたくし上げながら、割れ目に舌で触れた。
「ひゃっ」
生温かい舌で割れ目を蕾までゆっくり舐めあげられて、ビクンと腰が跳ねた。
「あぁんっ」
背中を壁に押し当てたままでそれ以上逃げられず、絢世はとっさに彼の肩を掴んだ。玲弥はスカートの布地を押さえたまま、器用に指先で割れ目を開いて、花芯を舌で転がした。
「や、ああぁっ」
同時に蜜壺に彼の指が差し込まれ、出し入れする指がクチュクチュと水音を立てる。外と中を同時に刺激されて、あっという間に快感が訪れた。
「あっ、ああぁっ!」
足が震えてくずおれそうになったところを、立ち上がった彼に支えられた。
「玲弥ぁ」
くたりと彼にもたれかかると、玲弥は絢世の髪にキスをした。
「これで終わらせたりはしないよ」
ねだっていると思われたのだろうか、と恥ずかしくなる。
絢世が玲弥の胸に顔を押しつけたら、彼は絢世の膝をすくい上げるようにして横向きに抱き上げた。
「ちゃんとすぐに寝られるようにしてあげるって言っただろう?」
「そ、そうだけど」
お姫さま抱っこでどこに運ばれるのかと思っていたら、脱衣所で下ろされた。
玲弥は絢世の乱れていた服を手早く脱がせて、自身も残りの服を脱ぎ捨てた。
目の前の逞しい胸板を見ながら、絢世は声を上ずらせて言う。
「い、一緒に入るの?」
「俺と離れていられる?」
「それは……」
「俺は無理だな」
玲弥がいたずらっぽく笑い、絢世は頬を染めて横を向いた。彼に促されるままバスルームに足を踏み入れる。
玲弥がシャワーのレバーを持ち上げて、温かな湯気が立ち上った。けれど、湯気では自分の体は隠せない。玲弥の逞しい体も──天井を仰ぐ欲望の象徴も──隠れない。
恥ずかしい気持ちを隠すように、絢世はさっさと髪を洗いはじめた。
「絢世」
髪を流したとき、玲弥が後ろからふわりと絢世を抱き寄せた。彼は片手をボディソープに伸ばして、手のひらにたっぷりの泡をのせる。
「洗ってあげる」
「えっ」
驚く間もなく、玲弥の手が肩から胸へと移動し、胸の膨らみを包み込んで、やわやわと揉みはじめた。
「あ、あの」
「洗ってあげてるだけだ」
けれど、彼の指先は、胸の先端を転がしたりつぶしたりする。
「やぁんっ」
泡のせいで滑らかに動く彼の手が気持ちいい。けれど、バスルームに高い声が響くのが恥ずかしくて、絢世はキュッと唇を結んだ。
彼の温かな手が泡をまといながら下腹部へと滑り降りた。
「え、待って」
「ここも洗ってあげる」
玲弥が耳元でささやいたかと思うと、そのまま絢世の耳を口に含んだ。くちゅりと耳孔に舌が差し込まれて、腰の辺りがゾクゾクとする。
「は……あん」
玲弥の手が脚の間を探って花弁を開いた。あふれる蜜を絡めて花芯を転がす。そうしながら逆の手で絢世の胸を刺激する。
「あ……ふ……」
「絢世、好きだよ」
ささやき声と同時に彼の唇が首筋に押し当てられ、長い指が蜜口に差し込まれる。彼の指が出入りする音が、シャワーの音に交じってクチュクチュと聞こえた。
「あ……あ……んっ」
リズミカルな動きに体の奥から甘い痺れが込み上げてくる。感じるところを刺激されて、体が大きく震えた。
「は、あぁあっ!」
こらえきれずに背をしならせ、すがるように玲弥の片腕につかまった。
玲弥の手がなだめるように絢世の背中を撫でる。その手がお尻まで下りてきて、絢世はビクリと体を震わせた。
「絢世」
玲弥が体を傾けて絢世にキスをした。イッたばかりで力の入らない絢世の唇をこじ開けて、舌を差し入れる。
「ふっ……うん……っ」
そのままくずおれてしまいそうで、絢世は玲弥の首に両手を回した。柔らかな胸を彼の逞しい胸に押しつける格好になり、玲弥が悩ましげな声を出す。
「無自覚に俺を煽っているのか?」
「えっ、まさか」
絢世が体を離そうとすると、玲弥は絢世の腰を引き寄せて、猛った欲望の塊を下腹部に押しつけた。
その熱さと硬さを求めるように、体の奥がキュンと疼く。
「絢世のせいだ」
玲弥はシャワーヘッドを掴んで、絢世の体にシャワーを浴びせた。快楽の残る肌にはそれすら刺激的で、絢世はふるりと身を震わせる。
玲弥は絢世を片手に抱いてバスルームを出た。タオルハンガーにかかっていたバスタオルで絢世をすっぽりと包み込み、抱き上げてベッドルームに運ぶ。
ベッドに寝かされて、しっとり触れ合っていた彼の肌が離れた。彼が避妊具をつけている少しの時間さえ、待ち遠しく感じる。
「絢世、好きだ」
玲弥が絢世の顔の両横に手をついた。
「私も、玲弥が好き」
玲弥は絢世に口づけると、絢世の脚を持ち上げて腰に絡ませた。屹立の先を割れ目に押しつけて、ゆっくりと腰を進める。
「ふ、ああぁ……っ」