イケメン過ぎて顔を隠してる凄腕ドクター×元社畜でリハビリ中の彼女
診療所で働く医師の家事代行バイトをしている涼花。赴任してきた若いエリートイケメン医師・千野は女性嫌いだったが、涼花がパワハラで体を壊し仕事を辞めた過去を知って、過保護なほどに優しくしてくれた。さらにある台風の夜、二人の距離は縮まり――。「どうも俺は、君が何を言っても何をしても嬉しいみたいだ」千野からの熱烈な溺愛は加速して…!?
千野は凉花の手を握り締め、背を屈めて顔を覗き込む。その表情はどこか艶めいて、目が吸い寄せられる。
顔がゆっくりと近づき、唇がそっと重なる。
あの台風の時みたいな、スローで優しいキスではなくて、触れた瞬間に電流が走るような感覚を覚え、凉花は驚いて身体を離そうとした。
力で勝てるわけもなく、彼に腕を掴まれ抱き寄せられる。でも決して無理やりではない。密着したまま抱きしめられ、凉花は甘い胸のときめきを覚えた。
大学時代に交際らしきものは経験があるけれど、元彼は次第にサークルの活動に熱中していき、半年も経たない間に関係は自然消滅していった。そして、気が付くと彼はサークル仲間の別の女性と交際をしていた。
居酒屋のバイト中に女性連れの彼と会ってしまい、ショックと気まずさに泣きそうになったものだ。そんな傷もすぐに癒え、バイト仲間に告白をされたりもしたが、恋愛が面倒くさくなって断った。
もちろん就職してからは、会社の奴隷と化していたので恋愛なんてできるはずもなく……今考えると、随分と凉花の青春には華がなかった。
そうして、やっと仕事を再開でき、社会人一年生をやり直している今になって、千野というあらゆる意味でハイスペックな男性に『好きかも』なんて言われ迫られているなんて、なんとも不思議な心持ちだ。
そんな残念な過去を思い出している間にもキスは深くなり、涼花は口腔を弄る彼の舌の動きに必死に応えていた。
「……んっ」
突然彼の動きが止まり、密着していた身体に隙間ができる。迫られると逃げたくなるくせに、離れると急に寂しくなって涼花は彼のTシャツをギュッと掴んで見上げた。
千野は首を少し傾げて涼花を見つめていた。目が合うとフッと笑い何かを言いかける。
「なあ、絶対に考え事をしていただろう?」
「……うっ」
「プライベートで俺と一緒にいる時には、他の男を思い出さないでほしいんだけど」
考え事を言い当てられて慌てるも、千野の意外な独占欲を見せられて、涼花は絶句してしまった。
――ちょっと待って! まだ付き合ってもいないのに、そんなこと言うのって反則!
千野が可愛すぎる。
ほんの少し口を尖らせた表情でさえも『美しい』という形容詞がぴったりな男性なのに、自身の美には無頓着なところも好き。
涼花は正直に謝った。
「ごめんなさい。学生時代の元彼とのエピソードを思い出していました」
「それは聞き捨てならないな。聞いても?」
「……えっ? たっ、たいしたことじゃないから、つまらなさすぎて逆に言いたくないかも」
「そうか? じゃあ、もう一回キスしてもいいか?」
「そんな、聞かれたら返事に困る。できれば勝手にキスしてくれたほうがいいのに」
「なんだよそれ。変なやつ」
千野がフッと笑い、また唇が落ちてくる。深く口付けられ、ざらつく舌先が口腔を撫でていく。あまりにも大人なキスが長く続き、涼花は息を求めて喘ぎ声を漏らす。
「……っ、ふぅ……っ」
「……涼花」
千野に初めて名を呼ばれ、強く抱きしめられる。身長差が二十センチほどあるから、キスが深まるにつれて、涼花の首は弓のようにしなりながら、彼の唇を受け止めていた。
互いの息継ぎや小さな喘ぎ声、洋服が擦れ合う音、とても親密でかすかな音の重なりを、涼花はキスを受け入れながら聞いていた。
彼のキスはコーヒーの味。それは涼花も同じだ。深く長いキスに、涼花は身体のバランスを失い、千野の腕にギュッと掴まる。
「おっと……」
涼花が身体を動かしたせいで、唇が離れ千野の熱も離れていく。
「あっ、ごめ……」
離れてしまうと寂しくて、彼の腕に手が伸びる。
「やめない……で」
千野が息を呑む気配がして、涼花は顔を上げる。
「涼花、ベッドに……」
差し伸べられた腕の中に身体を滑らせると、彼が背を屈め膝の裏を掬われて身体が宙に浮く。
慌てて肩にしがみつけば、難なく横抱きにされる。頭のてっぺんに熱を感じるとすぐに、チュッとリップ音がして、涼花は髪にキスをされたのだと知った。
――恥ずかしくて、なんだか幸せで、顔から火が出そう。
迷いなく寝室のドアを開け、シーツの上にそっと下ろされる。シーツは涼花が今朝洗濯乾燥をしたものだ。柔軟剤のかすかな香りが立ち、涼花は大きく息を吸った。
千野がベッドに腰かけて、身を起こした涼花にキスを落とす。シャツを脱ぎ、ジーンズのジッパーを外す姿を見て、涼花も慌ててカーディガンを脱ごうとした。
その手を止めて、半裸の千野がゆっくりとカーディガンのボタンを外す。
「いい色だ。思った通りだな、明るい色が似合う」
「あっ、ありがとう。ネットで目についたから買ってみたの」
貴方に指摘されたから買いました。とは言わず、涼花はすまし顔で礼を言う。お互いに笑みを交わし、千野の手で一枚づつ衣を脱ぎ捨てながらキスを交わしていく。
「金曜のピンクのシャツも可愛かった」
「あれは叔母に借りたの」
「そうか。ピンクも似合う」
「そ、そう?」
白いブラウスが肩からするりと落ち、上半身がブラだけの姿になった。その肩に千野の手が触れ、そっと撫で下ろされる。
心地よさと共に、彼の手のひらの熱さから剥き出しの欲望を感じられ、涼花の肌が一気に粟立つ。
白くなだらかな肩に唇が押し当てられた瞬間、痛くもないのにビクッと身体が反応して、涼花は思わず目を閉じる。
「んっ……」
結んだ唇から、ほんの少し甘さを含んだ声が漏れ、千野の唇は徐々に大胆になっていく。スカートのファスナーを下ろした手がお腹に触れ、丸く円を描くように撫でていく。
その優しい手つきにうっとりしている間に、イタズラな手はショーツのきわを滑り、そっと中に入ってくる。
思わず熱い吐息を漏らせば、唇で塞がれ舌で口腔を舐めつくされていく。混ざり合う唾液が漏れて唇の端から滴ると、彼の舌に絡めとられた。
こんなの、興奮状態だからできること。涼花の頭には彼と繋がることしかなくて、与えられる心地よさに酔いしれていた。
ショーツの中の左手は茂みの奥をゆっくりと進み、滑る花弁をそっと撫でていく。徐々に力を込めながら指を滑らせれば、水音が奏でられ愛液がジワジワと溢れ出す。
彼の指からもたらされる快感に、涼花は小さく喘ぎ身をよじった。
「あ……っ、んんっ……」
もっと感じたくて、涼花は腰を少しだけせり上げる。指は何度も花弁を滑り、ジュクジュクと水音が寝室に響いていく。
「……っ、ぁあッ!」
徐々に恥ずかしさは消えていき、涼花の喘ぎが大きくなっていく。愛液が洗ったばっかりのシーツを濡らし、涼花は陶然と横たわる。
花弁の奥の淫芽はぷっくりと膨れ上がり、涼花に痛みと同等の快楽をもたらしていく。千野の指でゆっくりと絶頂に導かれながら、両手を差し出して彼を呼ぶ。
「先生……っ」
それに応えてキスを落とし、千野が囁いた。
「尚己だ。涼花、名で呼んでくれ」
「あっ! あぁ……ん、な、おみ……さん、いっちゃ……ぃそ」
「気持ちいい? もっと?」
目を合わせ、涼花に問いかける。
「ん……もっと……」
粘り気のある愛液が絶え間なく溢れ、花弁はひどく感じやすくなっている。指でグチュグチュと音を立てて擦られていくと、立て続きに沸き起こる甘ったるい疼きに、涼花は声を制御できない。
「うっ……んぁ……ッ、んっ、んっ、んん……ッ!」
淫芽を指で強く擦られた瞬間、痛みにも似た喜悦に包まれ、一気に高みに押し上げられる。
「……っ、あぁっ、あ、やあ……ッ!」
達した涼花が横たわる隣で、千野はサイドテーブルから取り出した避妊具を装着している。用意していたことにが気になって、つい問いかけた。
「ゴム、持っていたんですね」
その口調から少しだけ非難の感情を読み取ったのか、千野がすかさず涼花に軽いキスを落とす。
「キスを許してくれたから、台風の翌日にコンビニで買った。嫌われるのを覚悟で言えば、このベッドには俺の煩悩の残骸が染み付いている」
「そこまで言ってくれなくても……」
ちょっぴり憎まれ口を叩くけれど、避妊具を買ったのは涼花だけのためだと聞かされてホッとした。
不特定な誰かと楽しむために保管していたなら、千野への信頼は薄れてしまうだろう。
「でも、安心しました。面倒臭いことを言ってごめんなさい」
涼花の額にかかった髪を梳き、千野は首を傾げてこちらを見つめる。
「なんなんだろな? そういうところ、面倒臭いとか全然思えないんだよ。なんなら手がかかるのも可愛いし、どうも俺は君が何を言っても何をしても嬉しいみたいだ」
「……珍しい生き物を飼っています的な?」
「かもな」
涼花の自虐を軽く受け流して、千野はゆっくりとのしかかってくる。両膝を押され、さらされた秘部に屹立が押し当てられる。
グチュ……。卑猥な音が耳に届き、涼花はギュッと目を閉じた。その頬を撫で、千野が耳元で囁く。
「涼花、挿れるよ」
「うん」
シーツを握りしめて、異物の侵入を待ち受ける。何年も前の拙い行為の記憶を総動員して、痛みに身構えた。
ミシミシと蜜口を広げながら入ってくる屹立の存在は強烈で、亀頭が少し入ってきただけで、圧迫感にギョッとする。
避妊具を着ける時、チラ見した屹立の大きさに驚いてすぐに目を逸らしたけれど、あれは見間違いじゃなかったんだ。
身長が高いから骨格がしっかりしている。手も涼花と比べるとはるかに大きくて指も長い、全てが規格外なのは、薄々勘づいていた。
「うぅ……っ」
思わず呻きのような声をあげると、千野が動きを止め問いかける。
「大丈夫か? 痛い?」
涼花は目を見開いて、笑顔を向けた。
「ううん。大丈夫」
ホッとした顔を浮かべ、千野が腰を小刻みに揺らしながら入ってくる。その感覚はまるで、身体の中心に大きな杭が打ち込まれるようなものだ。
辛い。……でも、痛みは感じない。あるのは圧迫感と千野の身体の重さ、そして張り詰めた筋肉の感触。
火傷しそうなほどの彼の熱に包まれ、涼花は浅い息を吐きながら、昂りが沈められる感覚を味わっていた。
彼が少しだけ腰を引いた後、熱く潤んだ隘路を滾りが進んでいけば、柔襞がジワジワと絡み付く。
背中に電気が走るみたいな感覚に、ゾワッと肌が粟立ち、涼花は思わず吐息を漏らした。
「ぅ、ふぅ……っ」
愛液がじんわりと溢れ出で、彼が腰を揺らすたびに秘所が甘くわななく。屹立が奥まで辿り着くと、局所を押し付け軽く突かれる。
「あぁッ!」
突然生まれた喜悦に、甲高い声を上げ涼花は身をよじらせる。火ひだ形切りを締め付け、彼も開館に堪えているような表情を浮かべている。
「……っ、涼花」