〝氷の執刀医〟×新米МR
家庭教師だった七海を一途に慕う莉子。МRとして七海の勤める病院担当になると、冷徹ドクターという噂とは違い、彼は莉子には変わらず保護者のよう。だが二人になった時、七海の寝不足を案じた彼女は、抱き枕になってくれと引き寄せられる。「俺に触れられるのを待っていたみたいだ」その後も毎晩求めてくる彼の接触は、だんだん深くなり――。クールな心臓外科医の秘めた執着愛に陥落寸前!?
背中越しに伝わる熱と、はっきりとしたその硬さに、脚の付け根がきゅっと縮こまる。
(寝ぼけているの……?)
起こしたほうがいいのだろうか。それとも、このままやり過ごすべき?
ドキドキしながら心の中で葛藤する。
(でも、せっかくちゃんと眠れるようになったんだもの。今夜は特に疲れているようだったし)
これはあくまで無意識の行動――きっと朝になれば、きれいさっぱりに忘れている。
そう思い込もうとするけれど、大好きな人のそんな反応に、心がざわつかないはずがない。
眠っているはずの七海の指先が、今度はパジャマの裾をまさぐって、素肌にふれてきた。
「ひぅ……っ」
これはまずい。
だが、七海は何かを話すわけでもなく、相変わらず莉子を抱きしめながら、無意識に手だけを動かしている。
(まさか、夢を見て寝ぼけている……? 私を過去の恋人と勘違いしているの?)
七海の手がゆっくりとナイトブラの下から回り込む。無意識とはいえ、心なしか、その手にはっきりした意図がある気がして、莉子は静かに息を呑んだ。
(……起きたの……?)
問いかける間もなく、身じろぎしたその次の瞬間、大きな手がそっと忍び込んできた。
布越しではない、直接感じる生身の手の感触に、莉子の心臓がどくりと震える。ナイトブラをそっと押し上げて、丸みを帯びた乳房をやさしく包みこんだ。
七海の手は焦らすように、けれど確かに、やわやわと揉みしだいてくる。
「ふ……っ、あ……んっ……」
思わず甘い吐息が鼻から漏れ、莉子の肩がぴくぴくと小さく揺れる。
驚きと戸惑いが胸をよぎるのに、その手のひらがあまりにも優しくて……胸の先端がつんと高ぶってしまう。
(──どうしよう……こんな……)
熱を帯びたその変化を感じ取ったのか、七海の指先が、乳房の先端をそっと探り当てる。
まるで壊れものを扱うように、やさしく、慈しむように……ちろちろと撫で、円を描くように甘くくすぐってくる。
「ひゃっ……あ、あっ……やぁ……。ななみ……せんせ、だめ……っ」
抗おうとする気持ちとは裏腹に、くすぐったさと快感が混ざった熱が、じわじわと胸の奥へ広がっていく。
ふいに、七海の唇が莉子のうなじにふわりと触れた。熱い吐息が直接降りかかり、背筋にぞくりと甘い旋律が駆け抜けた。
けれどその感触は、羽のようにやさしくて……拒むよりも先に、胃の奥がきゅっと切なく締めつけられる。
「……ななみ、せんせい……?」
小さく呼びかけるも返事はない。
眠っている……はずの七海のもう片方の手が、するりと動く。
指先が、そっとパジャマのウエストを掠めると、そのまま迷いなく中へと忍び込んできた。
「ひゃ……っ」
指が下腹に直接ふれて──莉子の身体がびくんと大きく震える。
(あ……っ、や……そこは……)
さらにもっと下、太ももの内側を、ゆっくり、撫でるようにごつごつした指が動く。
ほんのわずかな刺激なのに、それだけで、全身がびりびりと痺れるようだった。
次の瞬間、薄いショーツ越しに、七海の指が秘めた割れ目にそっと触れた。
「……やわらかい……いい匂い……」
寝ぼけているのか、寝息に混じるようにこぼれた七海の声は、夢と現実の境を彷徨うような低音で……莉子の身体の奥深くにまで、甘く染み込んでいく。
(や……だめ、感じちゃう……)
息を殺し、目をきゅっと閉じて、七海の指先の愛撫に耐えようとする。
けれど意思とは裏腹に……身体は素直に応えてしまっていた。
ショーツ越しにそっとなぞられた指先は、やがてためらうことなく、薄い布の境目に指をかけ──するりと中へ滑り込んできた。
「あ、……やぁ……っ」
くちゅりと蜜の弾けた卑猥な音に、頬が熱くなる。
冷たいようで熱を帯びたその指が、湿った和毛を指でかき分け、敏感な花びらをやさしくなぞりはじめた。
ぬるり……と湿り気を帯びた秘所に、七海の指が触れた瞬間、莉子の背筋がびくんと跳ねる。
「んっ……あ……っ……やっ……ああっ……」
声を堪えようと唇を噛むも、甘い震えが喉の奥からこぼれてしまう。
なぞられた花びらは、そのたびに熱を孕み、ぴくぴくと震えて、蜜をじんわりと滴らせていた。
指先は、濡れた蜜を掬いあげ、花びらの裂け目をゆっくりと上下に撫でては、ひだの内側をやさしく、くすぐるように愛撫してくる。
その動きはあまりに繊細で、まるで莉子の感じやすい部分をすべて知り尽くしているかのようだった。
(だめ……こんな……、気持ちよくされちゃ……)
「んっ……ふ、ぅ……っ……あっ、だめ、七海、せんせ……っ……」
「感じているの、可愛い……」
誰かと間違って寝ぼけているのか、七海の指先が、熱を帯びた蕾をくりゅ、くりゅ……と執拗になぞる。
触れるたびに、全身を駆け巡る甘い電流のような快感。
何度も繰り返されるその動きに、莉子の身体はもう限界近くまで追い詰められていた。
「んんっ……あっ、や……やぁ……っ」
細かく震える膝、吐息まじりに漏れる甘い声。
恥ずかしいほど濡れてしまった花びらが、指先の動きにぬちゅ……と淫らな音を立てるたびに、羞恥と快感が混ざって頭が真っ白になっていく。
それでも、七海の指は止まらない。
まるで莉子の反応を愉しむように、リズムを変え、時にはじっくりと円を描き、時には軽く弾くように、淫らに快楽を押し上げてくる。
(こんな……こんな感覚、初めて……)
学生時代に七海を忘れようと付き合った事もあるのも事実だ。
だが結局、深い関係にまでは踏み切れず、こんな性的な経験が初めてな莉子には、経験豊富そうな七海にされるがままで抗うすべなどない。
「んっ、くぅっ……あっ、あああっ……!」
突き上げるような快感が、じわじわと下腹の奥で膨らんでいく。
それは波のように繰り返されながら、確実に莉子を高みに追い詰めていった。
胸の奥がぎゅっと締めつけられ、足先まで痺れるような熱が走る。
意識がふわふわと浮かんで、涙すら滲みそうになる中で──。
「莉子……可愛い……感じてる顔、もっと見せて……」
いつの間にか、七海の瞳が莉子を見下ろしていた。
「ななみ……、せんせ、起きて……?」
「……こんなに感じて……俺を試してる? ……莉子……」
囁くような七海の声が、耳の奥まで甘く響いた瞬間だった。
七海の指先が、ためらいなく、くりっ……と敏感な蕾をなぞる。
やわらかく、けれど確かな圧で、じんわりと熱を込めるように。
「ひあっ、あっ……だめ、そこは……っ、あああっ……!」
「イっていいよ」
全身ががくがくと震え、快感が一気に押し寄せる。
そのまま背中を弓のように反らせて、莉子は甘い絶頂に呑み込まれていく。
頭の奥で白い光が弾けるような感覚。
指先ひとつで、こんなにも気持ちよくされてしまうなんて──。何が起こったのか、自分でもよく分からない。
震える身体の奥から、とぷ、と蜜が溢れた。
七海の骨ばった指先に、はっきりとその余韻が絡みついていく。
繊細に花芽を撫でていた指先が、今度はそっと蜜口をなぞったかと思うと──ぬるり、とひと筋、深く沈む。
それはあまりにも自然で、あまりにも滑らかだった。
「ひう……っ」
「……ん、かなりきつい……。でも、すごく、濡れてる……」
(七海先生……、目が覚めてる? ううん、もしかして、私の方が夢を見ているの?)
そうかもしれないと思う。
いつも七海とこうなりたいと思っていた願望が見せている夢なのかもしれない。
「莉子……このまま最後までしてもいい?」
見下ろされた瞳は、いつもの冴えわたるような怜悧な色ではなく、熱っぽいものだった。
莉子は思わずこくりと頷いた。
高校生の頃から、ずっとずっと好きだった。密かにこうなることを心の中で思い描いていた。だからこれが夢でもいい、彼が寝ぼけていてもかまわない。一度でいいから七海と愛し合ってみたいという欲望に抗えなかった。
「……莉子……かわいい……。できるだけ優しくする……」
こぼれる七海の声は、いつもより少し低く、掠れていて……まるで、眠れる獅子が目覚めて本能で莉子を求めているような声だった。
きっと七海は大変な手術の後で平静を失っているだけ。そして自分は夢を見させられているだけ……。たとえこれが現実であっても、自分の心は、止める言葉を見つけられなかった。
長い指が奥へと進み、きゅうっと中が締めつける。
そんな反応に応えるように、指先がゆっくりと蠢き、敏感な内壁をくすぐってくる。
「俺の指、美味しそうに喰い締めてるよ」
七海の指が蜜壺をゆっくりと押し広げながら、じんわりと解していく。
蜜に濡れた中がぴくぴくと反応し、奥からとろりと熱がにじんだ。
「ふ……あっ、ん……っ」
指先が中をくちゅくちゅと撫でるたび、身体がびくんと小さく跳ねる。
その反応に、七海は低く笑いながら、耳元に唇を寄せた。
「やわらかくて、あたたかい……可愛いな、莉子。全部、俺のものにしたくなる」
(……夢だ。これは、ぜったい夢……)
(だって、いつも冷静な七海先生がこんな甘いことを言うなんて──現実なわけない)
必死でそう心の中で言い聞かせながらも、七海の手のぬくもりも、言葉も、愛撫の感触も、あまりにも鮮明で──。
夢だとしては、甘すぎて、優しすぎて、心の奥がきゅうっと切なくなる。
やがて七海の手が蜜壺から引き抜かれて、そっと莉子の腰に添えられる。
そのまま布越しにすべるように指先が動き──パジャマのズボンのウエストにかかる。
「……脱がすよ」
ぽつりと落とされた声は、まるでこれから執刀することを告げるように、どこまでも静かなのに、抑えきれない感情をかみ殺すような温度を含んでいた。
莉子が何も言えずにいる間に、七海の指がゆっくりとズボンを引き下ろしていく。
太腿の途中で引っかかった布地が、するりと肌をなぞりながら下ろされ、冷たい空気があらわになった素肌を撫でた。
「あ……っ」
「莉子の脚、きれいだね」
太腿の内側まであらわになったところで、七海の指がそっと慈しむように脚をなで、やがて両膝を外側にやさしく押し開いていく。
(恥ずかしい……っ)
羞恥に身体が強張る。けれど、これが夢の中だと信じたい莉子は、ただきゅっと身体を強張らせたまま、抗うことができなかった。
視線の奥で、七海の動きがふっと止まる。
薄暗い灯りの中、彼の片手が自身のスウェットの内側へ潜り込み、何か長いものをゆっくりと取り出す気配がした。
いつの間にか銀色の四角い小さなものを口に咥えてピッと切り、取り出した薄膜を、するりと存在感のあるものに被せている。
しばらくの沈黙のあと、莉子が感じたのは、脚の間に触れる固くて熱を帯びた感触だった。
(あ……っ……ずっしりして……重いっ)
初めての感触に、戸惑いと興奮が重なる間もなく、彼の硬く膨張した欲が、湿った花びらの奥にぬちゅりと触れる。
「……すごくとろとろになってる。莉子のここ……」
唇から蜜を落とされるような、甘い囁き。
ずっしりした熱が、花びらの間をすり抜けて、秘奥にぬるりと触れた瞬間──。
「んっ……や、あ……っ……」
ぴくんと身体が跳ねた。
まだ挿れられていないのに、七海の剛直の熱と大きさを察して、自然と蜜口がきゅっとすぼまった。七海はその反応を確かめるように、亀頭の先でやさしく蜜口を擦る。
太い切っ先が花びらを割りながらぐちゅりと撫でるたび、蜜があふれ、とろとろと絡みつく。
やがて先端が、ちゅうっと音を立てながら、蜜を吹き零す入り口にぴたりと押し当てられた。
「……っ、入れるよ。さすがに今夜はもう、我慢できそうにない」
その低く囁くような声に、莉子の胸がどくんと跳ねた。
次の瞬間──。七海の腰が、ごくゆっくりと押し出される。
固く反り返った熱が、莉子の蜜壺を押し広げながら、じわじわと中へと沈んでいった。
先端がじんわりと沈み込むと同時に、莉子の奥で、何かがぐうっと押し開かれていく感覚に襲われる。
(……っ、……お、大きい……)
思わず、全身がきゅうっと強張った。
初めて感じる、異物感。
それは想像していたよりもずっと熱くて、硬くて──深くて。まるで大きな槍で身体の中心をめりめりと貫かれているように感じる。
「……っ、莉子。力、抜いて。大丈夫、ゆっくり入れるから」