「君に出会えた。俺にとってそれは、神からの祝福みたいなものだ」
傲慢な父親から逃れるため、名家の令嬢でありながら家を飛び出したアリスは、初恋の相手である八雲と出会う。彼は絶大な力を持つ小清水家に生まれたアルファの御曹司であり、破談になった姉の元婚約者でもあった。「君は俺の番だ」――姉と違い、アリスの特性では八雲の番にはなれないはずが、彼と再会したことで彼女の身体には変化が起きていて…!?
ブラを外すと、形の良い乳房がふるりとゼリーのようにまろび出て、思わず手で掴んだ。想像よりも遥かに柔いその感触に目が丸くなると同時に、喉の渇きが強くなった。
(ここに齧り付いたら、彼女は怯えるだろうか)
そんなことを考えながら、柔肉の中央にある薄赤い尖りに舌を這わせる。ねっとりと舐め上げ、口の中に含んで舌先で転がすと、可愛い乳首はたちまち芯をもって硬くなった。
「んっ……、ぁっ」
乳首を吸ったり食んだりするたびに、アリスの口から微かな嬌声が漏れ出て嬉しくなる。
番が自分の愛撫に感じてくれているのだと思うと、踊り出したいような気持ちになった。
アリスの全てが可愛くて死にそうだ。潤んだ瞳も、小さな鼻も、いちごのような唇も、白い肌も、細い首も、華奢な肩も、丸い乳房も、しなやかな手脚も──全部可愛くて、愛しくて、自分のものにしたかった。
乳首を口の中で弄びながら、手のひらで彼女の肢体をなぞっていく。アリスの身体はどこもかしこも柔らかく滑らかだ。
この無垢な身体に余す所なく自分の印を刻みつけてやりたい──凶暴なアルファの本能に苛まれながら、必死で自分を抑えつける。ややもすれば、彼女を無理やり組み敷いてしまいそうだった。
肉付きの薄い腹を撫で下ろし、脚の付け根に辿り着くと、ふわふわとした柔い茂みが指に触れる。まるで赤ん坊の髪のようなその感触を楽しみながら、淫溝に手を添わせるとぬるりと指が滑った。そこはもうしとどに濡れていて、思わずクツリと喉が鳴った。
「濡れてる」
嬉しくてつい呟くと、アリスが泣きそうに顔を歪ませる。
「……い、言わないで……」
感じていることが恥ずかしいのだ。その初心な反応にぎゅっと心臓を鷲掴みにされ、八雲は弄っていた乳首を強く吸い上げた。
「きゃうっ」
強い刺激に、アリスが仔犬のように鳴いて身を捩る。その高い声にも欲望を煽られて、八雲は尖った乳首を口の中で上下左右に甚振る一方で、溢れ出た愛液を指ですくうと、ぬるついたその指で蜜口の上の真珠を円く撫でた。
最初柔らかかった真珠は、八雲の愛撫にすぐに勃ち上がってその存在を主張し始め、包皮の上からでもコリコリとした感触が分かるようになる。
「あっ……⁉ んっ、……は、ぁあ、や、八雲さん、それ、ダメェ……っ」
乳首と陰核の両方をいっぺんに弄られて、アリスが目を見張って叫ぶ。
快感から逃れようと身を捩るものだから、八雲は体重をかけて彼女を仰向けに押し倒し、その上にのし掛かった。
上から見下ろすアリスは、可哀想なほどにまっさらだった。少女のように薄い身体は生まれたての仔鹿のようにしなかやで、滑らかな肌は降ったばかりの雪のように白い。鞠のように丸くハリのある乳房が、八雲の唾液でテラテラと濡れて光っているのが妙にいやらしかった。
この光景を目に焼き付けるようにしながら、柔い内腿を掴んで開かせると、その間に顔を埋める。甘酸っぱい果実のような匂いが濃厚になり、アルファの本能が歓喜する。
八雲のモノはもう完全に勃ち上がり、痛いほどだ。
これをアリスの胎にぶち込んでめちゃくちゃに突き上げ、その細い頸に噛みつきながら吐精する──それを想像するだけで、絶頂に達してしまいそうだ。
(だが、だめだ……。アリスを傷つけたくない……!)
歯を食いしばるようにして身勝手な欲望に蓋をすると、八雲は透明な愛蜜に濡れた恥丘に舌を這わせる。べろりと淫溝を覆うように舐めた後、尖らせた舌先で閉じた花弁をそっと割り開いて中に侵入する。
番の蜜肉の甘さに、息を呑んだ。人間の粘膜や体液が甘いわけがない。それなのにこうも甘く感じるのは、アルファの味蕾に特殊な甘味細胞が存在するためだ。
(そう考えれば、アルファとはオメガのための存在なんだな……)
オメガがアルファの生殖のための存在と言われることが多いが、実際は逆だ。アルファはオメガの発するフェロモンで発情し、オメガの体液に反応するように身体が作られている。アルファの全てはオメガによって決められる。それはまるで、オメガから指令を受けて動く忠犬のようではないか。
これを聞けば、自尊心の高いアルファは腹を立てそうだと思うかもしれないが、実際に怒る者は少ないのではないかと八雲は思う。こうして最愛の番を得て、交わる経験を経ていれば、否が応でも自らが番のために生きる存在だと自覚させられるだろうから。
甘く芳しい蜜を堪能し終えると、八雲は熱くなった泥濘に指を差し入れる。アリスの雌孔は狭いけれど柔らかく熟れていて、八雲の指を美味しそうに呑み込んだ。熱く濡れた媚肉がうねうねと絡みつき、歓待されているのが分かって薄く笑う。
「……っ、ぁっ……」
異物の侵入に、アリスが喘ぐような吐息を漏らす。
その反応が可愛くて、八雲はもう片方の手で陰核をツンと突いてやった。
「きゃうっ……!」
やはりそこが一番感じるようで、アリスは分かりやすく悲鳴を上げて腰を浮かせた。
彼女が感じてくれると思うと嬉しくて仕方ない。可愛い嬌声のリクエストどおり、八雲は陰核を舌先でクリクリと捏ねながら、泥濘に差し込む指をもう一本増やした。
二本の指で膣内を掻き回し、舌で真珠を甚振っていると、奥からとぷとぷと蜜が湧き出してくる。指の動きに合わせて淫らな水音が寝室に響き、溢れ出た愛液が八雲の手首まで伝った。
「あっ、あっ、だめ、それっ……ぁ、ぃ、お、かしく、なっちゃう、からぁっ……!」
アリスが身を捩って鳴いた。
指に絡みつく媚肉が収斂し、細い四肢がプルプルと戦慄き始める。彼女の絶頂が近いことを察して、八雲はパンパンに腫れ上がった陰核にやんわりと歯を当てた。
「ひぁああっ!」
強烈な刺激に、アリスが背を弓形にして高みに駆け上がる。
その瞬間、まだ膣内に差し込んだままの指がぎゅうぎゅうと締め付けられて、思わずゴクリと唾を呑んだ。
今この熱く濡れた雌孔に自分の男根を突っ込んだら、どれほど気持ちがいいだろうか。
そうしてしまえ、と叫ぶ本能を下腹に力を込めてやり過ごそうとした、その瞬間、アリスの細い声が聞こえた。
「……や、くも、さん……」
彼女に名前を呼ばれることが嬉しくて、八雲は身体を起こして彼女の方へ視線をやった。
するとアリスは愉悦に蕩けた表情でこちらを見ていた。その顔だけで、脳が興奮に焼き切れそうだったのに、彼女はうっとりとした顔のまま言ったのだ。
「……好き」
小さな独り言のような告白に、盛大な音を立てて箍が外れた。
八雲はそのままアリスに覆い被さると、無我夢中で唇を奪う。もう自制も抑制も全て吹き飛んでいて、ただ彼女を貪ることしか考えられなかった。
彼女の甘い口内を舐め尽くしながら、片手で自分の陰茎を掴んで蜜口へと充てがう。興奮に勃起しきった陰茎は、自分で言うのもなんだが重く弾けそうなほどに張り詰めていた。鈴口から涎を垂らした亀頭が、熱く濡れた入り口に触れた途端、ゾクゾクとした歓喜が腰を走り抜ける。
「ああ、俺も好きだ、アリス……!」
呻くように彼女の告白に応えながら、本能のままに腰を突き立てた。
「あああああっ……!」
ずぶり、と一気に最奥まで埋め込むと、押し開かれた隘路が驚いたように蠕動する。
脳が揺さぶられるような快感だった。脊髄が痺れそうだった。
番とのセックスとは、これほど気持ち好いものなのか。頭を殴られたような衝撃を受けながら、それでも八雲はアリスの方を確認する。
さすがにいきなりはキツイかと思ったが、オメガの身体はアルファを受け入れるようにできているようで、アリスも痛がるような様子はなく、恍惚とした、けれども驚いたような顔でこちらを見上げていた。
「……大丈夫か?」
今すぐにでも腰を振りたくりたい欲望を抑え込んで訊ねると、彼女はやや呆然としつつもこくりと頷く。
「だ、大丈夫、です……。あの、八雲さん……」
「……ん?」
「わ、私、変なのかな? 初めてなのに、き、気持ち好いの……」
小声でそんなことを言われて、八雲は思わず額に手をやって天を仰いだ。
こちらは本当にギリギリだというのに、煽るのはやめてほしい。
「や、八雲、さん……?」
不安そうなアリスの声に、八雲はにっこりと笑って宣言した。
「ごめん、アリス。もう自制できない」
「え……」
「君が煽ったんだから、責任取ってね」
そう言うや否や、八雲はアリスの両膝を掴んで彼女の肩に押し付けると、叩き込むように腰を穿つ。
「き、ぁ、あ、ああっ、いっ、ひぃんっ、ああっ」
ズンズンと最奥を突くたびに、アリスが可愛い声で鳴いた。その声にまた興奮しながら、八雲は笑う。
興奮と快感で、頭がおかしくなりそうだった。
初めてなのに、アリスの蜜筒は男根を嬉々として受け入れている。まるで欲しくて欲しくて堪らないといったように、昂りに絡みついてくるのが堪らない。
もっと可愛がってやりたくて、膣内を掻き回すように腰をグラインドさせると、またどぷりと熱い愛蜜が湧き出してきて、接合部から溢れてシーツを汚した。
「ああ、この体勢だと繋がってる所がよく見えるな……」
剛直がピンク色をした雌孔に呑み込まれては引き出される。太い血管の浮いた雄蕊は赤黒くグロテスクで、真っ赤に腫れた女淫の粘膜が限界まで引き伸ばされてそれを受け入れている様子は、憐れで愛おしくて、八雲を満足させた。
「い、やぁっ……見ないで……!」
八雲が接合部をじっと見つめていることに気づいたのか、アリスが泣きそうな声で哀願する。
愛しい番のお願いだが、見ないでいられるわけがない。
八雲はただ微笑んで「大丈夫」といなすと、抽送に泡立った愛液を指ですくい、蜜口の上で健気に震える真珠に擦りつけて転がした。
「んああっ!」
ビクン、とアリスが身体を痙攣させ、同時に蜜筒がぎゅうっと漲りを搾り上げた。
彼女から発する甘いフェロモンの匂いがより一層濃厚になって、八雲の本能の力が加速した。膨れ上がる愉悦に合わせて番の胎の中に己の欲望を叩き込むと、ゾクゾクとした快感が背中から腰に走り降りてきて、睾丸をズンと痺れさせる。
「……っ、ああ、最高だ、アリス。君の中、信じられないくらい気持ち好い……!」
興奮と快楽に酩酊する視界の中で、アルファの本能が白い頸に狙いを定めるのが分かった。
噛みたい。
あの頸に歯を立てて皮膚を突き破り、その血を味わいながら、この胎の中に子種をぶちまけたい。
白熱する欲望に呼応するように、アリスの膣内が乞うように蠕動した。