「君の初めては全部俺が貰うよ。ココに触るのも、味わうのも」
親戚が経営する猫カフェで働く茉白は、恋愛に憧れを持ちながらも、前職でストーカー被害に遭い男性が苦手。ある日、いつも疲労困憊な様子で猫に癒やされているイケメン常連客の渉から告白される。ひそかに彼のことが気になっていた茉白は戸惑いながらも交際をスタート。茉白が可愛くて仕方がない渉に溺愛され、プロポーズされるけど…!?
マンションに帰ってすぐに茉白を全裸に剥いてバスルームに連れ込む。
本来なら泡まみれになってイチャイチャしたいところだが、今日に限ってはそんな余裕は微塵もない。
俺は茉白の身体を手早くシャワーで洗ってから自らの身体も洗い流し、バスタブの縁に腰掛けた。
「茉白、舐めて」
「……はい」
茉白は俺の前にぺたんと座り込むと、完勃ちしている俺の漲りをじっと見つめる。唾をごくりと呑み込んでからそっと両手で握り込んだ。彼女の手の中で漲りがピクンと跳ねる。
「うっ」
「大丈夫?」
「大丈夫だ。感じてるだけだから続けて」
好きな女性に触れられると、こんなにも敏感になるものなのか。
先端にチュッとキスされただけですぐに先走りが滲んできた。その汁を舌先で掬われると背筋を電気みたいな快感が走る。
「は……っ」
思わず吐息を洩らした俺を茉白が不安げに見上げてきた。
「ちゃんと気持ちいいから大丈夫。これは茉白のモノなんだ。好きにしていいんだよ」
「私の……」
茉白は嬉しげに目を細め、俺の屹立に頬ずりする。愛おしそうに撫でたあと、今度は裏筋を根元からゆっくりと舐め上げた。カリの窪みを舌でなぞったと思うと最後にパクンと先端を口に含む。同時に興奮で重みを増した双玉を手でやわやわと揉み始めた。
「うあっ!」
――なんだこれ、気持ちよすぎる!
インターネットで勉強したと言っていたが、初めてでこれは上手すぎじゃないだろうか。頑張り屋にも程がある。
いや、違う。正直言えば動き自体はぎこちないしテクニックだって拙いものだ。
しかしそれ以上に茉白が俺のを咥えているという事実が俺を異様な興奮状態に駆り立てているのだ。
「渉さんの、太くて長い」
「顎が辛いだろう。無理に咥えなくていいから、できるところまでで止めていい」
俺の言葉に茉白が小さく首を振る。咥えたままで「嫌だ」とくぐもった声で応え、さらに深く俺のを呑み込んだ。途端にピュッと先走りが飛んだ。
――茉白が俺のを……。
小さな口で咥えているさまはそれだけでも視覚的に刺激が強く、すぐにでも達してしまいそうになる。
それ以上に彼女がここまで頑張ってくれているのだと思うと感動で胸が震えて仕方がない。
身体だけじゃない、心が繋がるとここまで気持ちよくなれるのだということを、俺は茉白とのセックスで知ったのだ。
もうイきそうだ。でももう少しだけ長く味わっていたい。俺はグッと下腹部に力を込めて吐精感に耐えた。
茉白が顔を前後に動かし刺激を与えてくる。彼女の口に俺のモノが出入りする様子は淫らで卑猥だ。しかし同時に必死な様子がけなげで尊くも見える。
――俺のためにこんなに一生懸命になって……。
「は……っ、茉白、気持ちいいよ」
吐息を洩らしながら彼女の髪を撫でたところで茉白がチロリと俺を見上げる。
「いっへ」
「茉白……っ!」
その途端、愛おしさと気持ちよさが爆発し、俺は「うっ」と呻き声をあげて背中を反らせた。直後に迸った白濁液を茉白が口内で受け止める。コクンと喉が動くのが見えた。
「茉白、まさか全部飲み干したのか⁉ 気持ち悪くなってないか?」
「大丈夫。男の人はこうされると嬉しいんでしょ?」
茉白が口元を拭いながら「どうだった?」と不安げに問いかけてくる。
そのいじらしさが泣きたいほど嬉しくて、俺はバスタブの縁から腰を浮かせて目の前の茉白に抱きついた。
「嬉しいよ、最高だ。でも俺のために無理なんてしなくていい。俺の前ではそんなに頑張らなくてもいいから!」
早くに親を亡くして頑張ってきた君に、『ショコラ』以外にも安らぎの場を作ってあげたい。お店と猫と瑠衣子さん、君を支えてきたそれらの中に、これからは俺も加えてほしい。
――いや、違う。
「俺が茉白の安らぎの場になりたい。一番近くで癒やしてあげたいんだ」
無理も我慢もさせたくないし、俺の顔色を窺うこともしなくていい。
そう告げた俺に茉白はふるりと首を横に振った。
「無理なんてしていない。私がそうしたかったんだし……私の手と口で渉さんがイくところを見れて、嬉しかったし」
そのとき俺は、茉白が太腿を擦り合わせてもじもじさせていることに気づいた。
――あっ。
「俺のを咥えてたら、それだけじゃ物足りなくなった?」
意地悪く目を細めて問いかけると、予想に反して茉白が素直に頷いた。
「……うん。なんだかお腹が切なくて……渉さんと早く繋がりたい。駄目?」
そんなことを言われて理性を保てるわけがない。さっき果てたばかりの屹立があっという間に勃ち上がる。
「駄目なわけがあるか!」
半分怒鳴るように言い捨てて、俺は茉白を抱き上げる。足でドアを蹴るようにしてバスルームから出ると、茉白をお姫様抱っこしたまま寝室に運び込んだ。
「茉白、四つ這いになって」
そう言い捨ててサイドテーブルの引き出しに手を伸ばす。避妊具を手にして振り返ると、そこには顔を真っ赤にしながらもシーツに手と膝をついている淫らな茉白の姿があった。
俺はごくりと生唾を呑み込んで彼女の後方にまわる。白くて丸い尻たぶを両手で鷲掴むと目の前でふるりと揺れた。
――これは……堪らないな。
俺の漲りは血管を浮かせてバキバキに勃ち上がっている。忙しなく避妊具を装着すると、大きな丸みの下方にある蜜壺に己の先端を充てがった。
――いや、ちょっと待て。
興奮した脳の片隅でほんの少しの理性が働く。
ここで焦って茉白を傷つけたくはない。彼女にとって初めてのバック。性急に事を進めて痛がらせたり怖がらせたりするようなことがあってはならないのだ。
「茉白、バックから挿れさせてほしい。その前にいつもみたいに指でほぐすけど、見えないのが怖かったら言って」
できるだけ優しい口調で声をかけたのだが……。
「大丈夫」
「えっ?」
「ほぐさなくても濡れてるから……渉さん、早く来て」
顔だけ俺を振り返り、潤んだ瞳で懇願された。
こんなのもう、一秒だって待てるはずがない。
「くそっ、最高だ!」
怒張した屹立を握りしめ、茉白の蜜口に挿し込んだ。彼女の細い腰を両手で抱え、連続で最奥まで叩き込む。
「ああっ、あーっ、すごい……っ!」
茉白の嬌声と肉がぶつかる音が重なって、寝室中に響き渡った。
抽送を繰り返すうちに茉白の声が甘ったるくなる。枕に顔を埋めてお尻を高く突き出して、猫みたいに細い声をあげている。
淫らでエロくて最高だ。
「茉白、本当にいやらしいな。ついこの前まで処女だったのにな」
「んっ、あっ、いいっ。渉さん、気持ちい……」
茉白は快感を追うことに夢中になっているらしく、ひたすら尻を振り、声をあげ続けている。
俺が最奥を抉ってやると、背中を反らせて喜んだ。気をよくした俺がカリで快いところを引っ掻いてやると、さらに仰け反ってヨがる。嗜虐心に煽られた俺は同じところを執拗に攻め続けた。
「あっ、そこは駄目っ、おかしくなっちゃう! もう駄目だからぁ!」
茉白が腰を捻って苦しがる。どんなに泣こうが喚こうがもう遅い。煽ったのは君のほうだ、一緒にイくまで止まらない。
腰を掴んで揺さぶって、本能の赴くままに愛欲をぶつけた。
「あっ……あっ、もう……っ」
茉白が太腿に力を入れて動きを止めた。内壁が蠢き俺の屹立を器用に扱く。俺ももう限界だ。
「茉白、イけよ」
俺の合図を待っていたかのように茉白が嬌声をあげた。蜜口が俺の根元を締め付ける。
「俺も……出るっ!」
次の瞬間、俺も精を発散し、二人で同時に果てたのだった。