空港内のカフェでバリスタ見習いとして働く美桜は、母の勧めで見合いをすることに。そこに現れたのは店の常連客でパイロットの航大だった。初恋の人である彼から熱く求められ、結婚を決めた美桜。「まだ足りない」と昼夜溺れるほど愛される一方で、美桜が妻だという事実を秘密にする航大に不安を覚える。そんな時、勤め先でCAから嫌がらせを受け……!?
美しい蛍の姿が航大に重なり、根拠のない不安が美桜の胸に押し寄せてくる。
「俺だってちゃんと美桜を見つけた。あの日空港で、美桜があの女の子だってちゃんと分かったんだ。だからこれからだってちゃんと見つける。俺の帰る場所に必ず帰ってくる」
切なげに航大を見つめる美桜の唇に、荒々しいキスが落ちてくる。
熱い舌を絡める、官能的なキス。
息もつかせぬ情熱が、二人の切なさを高めていく。
「美桜、緊急事態だ。……美桜が欲しくて堪らない」
キスを交わしながら、ソファに座る航大に跨るように膝に乗せられた。
ふたり抱き合うような格好で、キスが濃く、深くなる。
航大の舌が美桜のそれを捕まえて強く吸いつき、すすり上げてはまた絡み合う。
どれほど味わってもまだ足りない交わりに、美桜の身体の奥が急速に熱を帯びる。
「んっ……っ、ふっ……ンんっ……」
柔らかな舌を絡めるみだらな口づけは気持ちがいい。
美桜はうっとりと口を開けて、航大の舌を受け入れる。
唇ごと食べられてたっぷりと舐められ、もっと欲しくなって自分から舌を差し出すと、すぐに彼の激しい情熱が絡みつく。
舌を丸ごと口に含まれては吸い上げられ、扱くように擦り上げては絡め合う。
どちらのものか分からない唾液が美桜の中に溢れ、唇の端からこぼれてはまた舐め取られる。
堪らなくなってこくりと嚥下すると、今度は航大が根こそぎ吸い上げてはすすり上げていく。
粘膜の擦れる水音が美桜の鼓膜をくすぐり、そのいやらしさに身体の芯が熱を帯びる。
「ん、……っぁ、……ん……」
下着もつけずに跨る航大の片方の太ももには、美桜の芽芯が直接触れている。
濃密なキスで火照った身体が動く度、美桜はその刺激が堪らなくて思わず腰を揺らしてしまう。
航大はしばらく執拗に美桜の舌を吸い続けたが、やがて唇を離すと美桜の身体からするりとバスローブを?ぎ取った。
一糸まとわぬ美桜の身体が晒されると、航大の黒く濡れた瞳がさらに光を帯びる。
「美桜きれいだ」
航大はそう囁くと、ちょうど目の前で揺れる美桜の胸の飾りを口に含んだ。
美桜の敏感な突起がぬるりと温かい粘膜に包まれ、それだけで美桜は甘い声をあげてしまう。
「あ、……ふ、ぁっ……ンっ……」
航大は頬張るように胸の頂を口に含むと、じゅぷじゅぷと音を立てて硬いしこりを味わっている。
分厚い舌を絡みつけ、舐るように何度も吸いながら舌を上下させると、美桜の喉の奥から堪え切れない淫猥な声が漏れてしまう。
もっと、とねだるような美桜の声が煽るのか、航大の舌の動きはますますいやらしく、激しくなっていく。
「あ、あっ、……あぁっ、あ、……」
美桜がはしたない声を出せば出すほど、航大の舌の動きは激しくなっていく。
それに、美桜が航大の太ももにこすりつけている部分からも、潤みがどんどん溢れてくる。
「美味しいな。美桜のここは甘い味がする」
航大はそう囁くと、今度は柔らかな双丘を下から掬い上げ、やわやわともみしだいた。
美桜がくすぐったいような感覚に身を捩ると、航大はその動きを制止するように胸を掴む両方の指に力を込める。
すると両方の尖りがぷっくりと突き出されてしまい、彼の目の前にまるで食べて欲しいと言わんばかりに差し出されてしまった。
「あ、あっ、……やぁっ……」
あまりの恥ずかしさに美桜は逃れようともがいたが、航大はお構いなしに熟れた二つの果実を両方一緒に口に含んでしまう。
大きな口を開けて頬張り、まるでキャンディを舐めるようにぴちゃぴちゃと音を立てて味わわれると、あまりのみだらさにまた奥から蜜が滴ってしまう。
「美桜、腰が動いてる。……後でそっちも食べるから、今はこれで我慢して」
いじらしく腰を動かしていた美桜に気づき、航大が太ももを上下に動かし始めた。
すでに美桜の愛蜜でしとどに濡れていた太ももは、航大の足の動きに合わせて美桜の粒を滑らかに擦り上げる。
「あっ……あっ、あっ、ああっ、やぁっ……っ」
美桜が自分で施していたのとは比べ物にならないほどの快感が下腹部に広がり、胸への刺激も相まってあっという間に高みへ追いやられる。
「あ、……っ」
ひときわ高い声をあげて背を反らせる美桜を、航大が力強い腕で抱き留めた。
そして、身体を弛緩させてぐったりと彼に凭れかかる柔らかな身体を、ぎゅっと抱き締める。
「イッたのか。……可愛いね、美桜は」
航大は愛おしくて堪らない、といった表情で美桜に優しくキスを落とすと、今度は美桜を膝立ちにさせ、ソファの背凭れを両手で掴ませる。
朦朧としながらも彼の言うなりになっていると、航大は美桜の両足の間から自らの身体を滑らせ、床に腰を下ろして足を投げ出した。
簡単に言うなら、自分は床に座ってソファに座る美桜の股の間から顔だけを出すようなみだらな格好だ。
「や、やぁ……!」
あまりに破廉恥な姿に美桜は抵抗したが、航大に抱え込むように腰を抱きしめられてしまっては身動きが取れない。
あっという間に花芽を探し当てられ、航大の舌に捕らえられてしまう。
「あ、ぁっ……」
美桜は思わず腰を引こうとしたが、航大の力強い腕に阻まれては逃れることなどできない。
航大の硬い舌先が美桜の芽芯を突っつき、ぬるりと舐め上げていく。
全身を貫くような強い刺激が、美桜の脊髄を這い上がっていく。
「やぁっ……ん、あ、ぁっ、」
脳天が痺れるような悦楽に、美桜の小さな身体がぐらりと揺れる。
これほど快感を与えられては、もう膝立ちになった身体を保つことができない。
ぷるぷると身体を震わせると、航大の逞しい腕が美桜の腰をぎゅっと抱え込む。
そしてさらに強く、美桜の小さな芽芯に刺激を加え始めた。
まだ幼気な粒を舌でなぶるように舐め上げると、口の中に含んでじゅっと吸い上げる。
「ふ、……あっ、……ぁっ……」
航大の舌先が、美桜の硬い芽芯を容赦なく舐めしゃぶる。
厚く狡猾な舌は上から下、下から上へ何度も何度も往復し、ぐるぐると円を描くように美桜の敏感な部分を責め立てていく。
「あ、あっ……だめぇ……っ」
いやいやと首を振ってみても、航大は一向にやめてはくれない。
彼女の声や反応を敏感に感じ取っては、美桜の弱い部分を確実に突いていく。
昂ぶっていく身体の内部に耐え切れず、美桜の喘ぎ声に涙が混じり始めると、航大は最後に敏感な芽芯を口の中に含んで強く吸った。
強烈な快感が芯から全身に広がり、髪の先まで美桜を愉悦に染めていく。
「あぁぁっ……」
ピンと張りつめた小さなつま先が、細やかに痙攣する。
弓なりに背を反らして達した美桜がびくびくと身体を震わせると、航大はようやく芯から唇を離して美桜の身体を抱き締めた。
そして美桜の足の間から身体を引き抜くと、背凭れにぐったり寄りかかっている美桜を抱き起こす。
「美桜、可愛い……。いい子だ。よく頑張ったな」
航大は愛おしくて堪らない、とでもいうように美桜を抱き寄せて口づけると、膝裏に手を入れて横抱きにする。
そして手触りのいいリネンで覆われた柔らかなベッドにそっと寝かせると、自身も彼女の隣に横たわった。
「美桜……美桜はこれから先、俺とどんな風に暮らしていきたい?」
航大はまだ悦楽の余韻に浸る美桜を、優しく腕枕で引き寄せる。
「俺は……美桜と、それに可愛い俺たちの子どもたちと一緒に、愛のある暮らしをしていきたい」
「子ども……」
激しい愉悦に白く煙る美桜の脳裏に、幼い自分とまだ青年だった航大の面影が浮かぶ。
「私……私も、みんなで楽しく暮らしたい。航大さんと、子どもたちと……家族みんなで」
美桜の言葉に、航大の眼差しが優しく細められる。
とろりとした漆黒が美桜を映し、その暗い淵に沈めていく。
「美桜、好きだよ」
身体を起こした航大が、無造作にバスローブを脱ぎ捨てた。
美桜がはっと我に返って見上げると、航大は猛々しい屹立をむき出しにしたまま、濡れた瞳をこちらに向けている。
「美桜……このままでいいか」
どこか頼りなげなかすれた声に、美桜の胸がぎゅっと締めつけられる。
一人前のバリスタになる夢はまだ叶えられていないが、美桜の仕事は結婚して子育てをしてもまた再開できる仕事だと思っている。
実際、社内には産休や育休を経て現場に戻る人も多い。
先日、結婚後の手続きをするため本社を訪れた際にも、『赤ちゃんが生まれたらバックアップするから、仕事を続けてね』と先輩たちにエールを送ってもらったばかりだ。
それに……。
「航大さん、そのまま……そのまま来てください」
「美桜……」
「私も……航大さんの赤ちゃんが欲しい」
美桜の言葉に、航大の欲望がぶるりと震え、質量を増した。
「美桜……美桜!」
性急な仕草で美桜に覆いかぶさった航大が、荒々しく唇を塞ぐ。
そして火傷しそうなほど熱い昂ぶりが、美桜の柔らかな繋ぎ目に押し当てられた。
十分に潤んだ隙間に雄々しい切っ先を差し入れると、航大は美桜を強く抱き締めながら自身を深く美桜の中に沈み込ませる。
「はっ……んっ、……ンっ……」
航大の欲望を受け入れ、えも言われぬ愉悦が美桜の身体を満たした。
髪の先、爪の先まで甘い疼きを行き渡らせていく。
「美桜……愛してる」
流れ込んでくるのは快楽だけではない。
彼の強さも、優しさも、それに狂おしい情熱も。
航大と身も心も結ばれる幸せに、美桜の心は喜びでいっぱいにふくらんでいく。
幼い頃別れたきりの初恋の人と再び出会い、こうして結ばれた奇跡に、喜びと希望で満ち溢れていく。
「こ……だいさ……ぎゅって……」
「美桜……」
「あ……もっと……」
うわ言のように航大の名を呼ぶと、美桜の中で航大がぐっと質量を増した。
お腹の奥から突き上げられるような感覚に芯が疼き、美桜の中がきゅっと締まる。
「美桜……美桜……っ」
何かを振り切った眼差しで身体を起こした航大が、堰を切ったように激しく腰を打ちつけ始めた。
甘い凶器のような切っ先が美桜の弱い部分を擦り上げ、抉り取っていく。
「あ、あっ……ンっ……あ、……」
航大の激しい律動に、美桜の身体が頼りなく揺れる。
小さな頭や指先や――そして無垢な泡雪のような胸がたぷたぷと揺れ動き、航大の欲を全身で受け止める。
航大から与えられるものなら、美桜は何だって受け止めるだろう。
彼の愛も欲望も、それがたとえ苦しみや哀しみだったとしても構わない。
それで彼が抱えているものが少しでも軽くなるなら、美桜にできることは何でもしたいと思うのだ。
頼りなく揺さぶられる美桜の上で、航大の美しい裸体がしっとりと艶をまとっている。
流れる汗。
ごうごうと流れる血潮が、航大の中で激しい渦を巻き起こしている。
美桜は自分を翻弄する夫の美しさに見とれ、そして狂気じみた悦楽に身を委ねた。
経験したことのない質量が自分の最奥で荒れ狂っている。
航大しか知らない部分を一方的に責められ、美桜の内壁が蜜を噴き出している。
みっちりとふくらんだスクリューのように鋭利な凶器で美桜の敏感な部分を抉りながら、航大の欲はそのもっと奥まで到達して美桜の欲望を引きずり出そうとしているのだ。
「あっ、あ、……おく……や……」
「ああ、奥……当たってるな。ここか? 美桜」
髪を乱していやいやをする美桜の痴態に、航大の黒い瞳が情欲に濡れる。
狙いを定めた場所に思う存分腰を振りたくり、情け容赦なくずぅんと重い楔を打ちつける。
「あ……ンっ、あぁ、やっ、……」
弱い部分を責められながら奥を削り取られ、まるで脳天を突き破るような凄まじい快感が一気に押し寄せる。
鋭利な切っ先にとどめの一撃を与えられると、美桜は全身をのけぞらせて悲鳴のような嬌声をあげた。
「やぁああああ……!」
限界を超えた快感に美桜の内部が引き攣るように収縮する。